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琥珀色25

自分の耳を疑った。

頭の中が整理できない。

聞きそこなったと思ったのか、もう一度西田が同じことを繰り返す。


「一度お逢いしてはいかがですか?」


「……」


長い沈黙の後、西田は深く溜め息をついた。

普段であれば、文句の一つ二つ言うところだ。

しかし、西田の意図がわからない。



「何も、お見合いをお勧めしているわけではありません。」

「…見合いなんてしないぞ。」

「一度お逢いして、違う人間だと認識してはいかがですかとお伝えしていますが」

「逢う必要ないだろう。別人だろう。」


自分の声がよわよわしく聞こえる


「坊ちゃん、本当に別人だと思っておいでですか?」

「…」

「きちんと事実を見つめるべきです。」

「彼女は坊ちゃんが幸せになることを望んでいます。」

「もし、今ここにいらっしゃればきっと坊ちゃんは叱られます。なぜ、幸せにならないのか。自分をもっと大切にと。

そのためにもお会いして、きちんと墓前にあいさつをされてはいかかでしょうか。」

「・・・・・・・・・・」

そう言って視線をそらすことなく俺を見ていた西田。

「今日の予定はキャンセルいたします。明朝9時にお迎えにあがります。その際に今度のことについてもお知らせください。」

西田はそう言っていつものように頭を下げて踵を返した。

今後のこと・・・・俺はどうしたいんだろう・・・・どうすればいい・・・・牧野・・・

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コメント

No title

こんばんわ。足跡からまたおじゃましました。続きを書いていただき嬉しいです。ますます気になる展開。楽しみにしています。またお邪魔します。

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