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琥珀色18

声がした方に振り返った。

そういうことか・・・。

俺には言いにくかったか。

「何も聞いてらっしゃらないんですね」

困った顔をして、女が俺を見つめていた。

司「あんただったのか。」

「はい。後押しをしていただいてありがとうございます。やっと決心できました。」

牧野と同じ、まっすぐに人を見つめてきた。

こいつだから、総二郎は俺に言えなかったのか。

責めるような目線を総二郎に送った。

総二郎がそっと彼女に寄り添って、彼女の肩を抱いて、二人が見つめ合う。

自分にはニ度とできない、切なさがこみ上げてくる。

総二郎「今さらかもしれないが、紹介するよ。松岡優紀さん。おれより、一つ下。

     2日前、やっとプロポーズの返事をもらったとこ。

     親父たちも気づいているから、これからが勝負かな」

優紀「総二郎さん・・・・。」

総二郎「家族は賛成している。そういう意味では優紀は心配しなくていい。

    ただ、外野がうるさいと思う。そういう意味でお前の後押しは嬉しかった。」

ふたりが、幸せそうに見つめ合った。

司「実際に、何をしてほしいんだ」

あきら「そうだよ。はっきり言えよ」

総二郎「一般家庭に育った彼女が困るとすれば、一番に今まで候補に挙がったやつらからの嫌がらせ。

    そういう意味では、強い後見人が欲しかった。

    お前に、後押しするといわれて、もう一度プロポーズをして了解してもらった。

    もちろん、あきらや類、滋や桜子にも世話になると思う。
 
    よろしく頼む」

そう言って、頭を下げた。横に並ぶ優紀も、涙目になりながら頭を下げた。

桜子「水臭いですよ。当たり前じゃないですか、優紀さんですよ」

あきら「頭を上げろよ。頼まれなくても後押しぐらいしてやるよ」

類「総二郎がまじめになった理由だね」

滋「一緒に遊べるね」


二人が顔をあげた。

はじけるような笑顔を見せる二人。

滋「今日はお祝いだね。シャンパン開けよーーー!!」


そう言って、いつものように騒ぎ始めた。


滋と桜子に馴れ初めをからかわれ始めた二人。


付き合いは長いが初めてだった。

あんな総二郎。何をなくしても、傍にいてほしかったんだな。

土星を見ながら、きっとこの恋は守ってやろうと決めた。
   
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