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琥珀色11

頼りかかかって、見える景色を眺めていた。

ここを選んでくれた理由が分かり、行き場のない思いがこみあげてくる。

目を閉じて、一人を実感していた。


「全部、思い出したぞ。ネックレスぐらい持ってろよ」

つぶやくが、返事は帰ってこない。

「……」

こんなときにさえ、恨み事しか出てこない自分に呆れてくる。
耳に嗚咽が聞こえてくる。

あいつがいたら、抱きしめてくれただろうか。



無人島の約束も、何もかも牧野と過ごした時間は俺にとっては宝物だ。


あきらが心配していたのはわかる。それでも一人になりたかった。

記憶が戻ったことを認識できたと同時に、類が西田からもらった書類の意味が分かった。認めたくないが、その後の調査結果も分かっている。西田は、何も言わずに普段の書類に混ぜて俺に渡していた。こんな日が来ると思っていたのだろう。今まで見てきた書類の文字だけが頭に浮かぶ。


生存の可能性は極めて低く、捜索も困難。

紙の上に書かれていた文字を口に出してみる。そのことを裏付けるような手元のネックレス。


謝ったって許しちゃくれないか。
謝ったっておそかったかもな。あいつのことだから、他の誰かと幸せをつかんでいただろうに・・・・・。

目の前の事実を受け入れないと、頭では分かっているが思いがついていけない。






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つくし「思い出してくれたの?」

司「ああ、」

つくし「私が、もう一度惚れちゃうような男でいてね」

司「お前がいないのに、そんなの意味がないだろう」

つくし「地獄まで追いかけてきてくれるのは、後でいいよ」

司「お前が地獄にいるわけないだろう。」

つくし「・・・・・・・・」

司「俺は・・・・。俺は……。」

つくし「ねえ、幸せになって。お願いだから」

司「お前がしろよ」

つくし「・・・・・。お母さんと仲良くしてね。愛されてるもんあんた。」

司「・・・・・・・・・・・。」

つくし「私も幸せだから。司も幸せになってね」

司「こんな時だけ名前で呼ぶな。そばにいく」

つくし「だめだよ。いい男になったら・・・・・。」

司「いい男になったって・・・・・。」


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