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琥珀色7

当然のように西田からの書類を受け取ろうとする類。


西田を睨みつけるように見つめるが顔色も変えやしない。


おかしいだろう。

すぐに差し出されること、前もって準備してあることはどう考えてもおかしいだろう。

いくら西田が使えるとはいえ、言われてもいない書類の準備。

驚きもせずに受け取ろうとする類。

3日前の飛行機事故は、報道されていたが経済界に関係のある人は乗っていなかったはず。


何かおかしいとおもうが、何がとは聞くのも悔しい。

すごく書類が気になり、類に渡そうとしている書類を横取りした。


その瞬間、類の顔が悲しそうに憐れむよう表情をな浮かべていた。


何も言ってこない類を横目に書類に目を通す。

パラパラ書類をめくる。


”機体が未確認のため、自己原因は特定できていない。

 飛行機会社として、事故が多くみられる

 小さな飛行機会社のため、国内ではほとんど報道されていない。

 搭乗者も数名

 飛行機の搭乗者・・・・・・”


類「何か気になることでも?」


奪い取ってしまった書類から顔をあげると類と目があう。

とがめられているようで、それ以上読むのをやめ、書類を投げつけた。

書類に一通り目を通した後、ため息をつき わからないかとつぶやいていた。


司「何が知りたいんだよ」

類「知り合いが乗ってたんだよ」

司「仕事か・・・・」


類「大切な人が乗っていたらしい。搭乗者名簿にもある」

司「大切な人って・・・・」


司「静は乗ってないだろう」

類「・………」


俺の記憶に、類の大切な人は静以外いないはず。

静が乗っていたらもっと報道されているはず。


類「これ、もらっていいかな」

司「やるよ」


類が確認するように西田を見上げた。


西田「どうぞ。また、わかったことがあればお知らせいたしましょうか」


類「うん、お願いする」


西田「承知いたしました」、


類「帰る。邪魔したね」


司「なんだ、それだけかよ」


類「悪かったね。じゃあ、また」


飄々として、帰って行こうとする類。


類の後ろ姿を見つめていると、急に振り返り




類「司、何か言いたいことある?」



司「・・・・・?????。


 何が聞きたいんだよ」


類「なんでもない。じゃあ」


そう言って、帰って行った。




西田が類を見送った後、書類を持って入ってきた。


何か言いたげにも思えるが、書類の厚みに問いただすことをやめて、仕事に向かった。









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