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琥珀色14

総二郎「おいおい、いつまでも一人のつもりかよ」

あきら「一応、跡取りとか言われるだろう」

類「おばさん、この前逢ったら雰囲気変わってたな」



こいつらなりに、俺の身の振りかたを考えてくれてるらしい。

牧野がいない今、俺が財閥のための結婚をしても幸せにはなれないとわかっているんだろう。

本来なら、今頃政略結婚させられていたはずの頃。

会食に行っても娘の売り込みがうっとおしいほどだ。



司「俺は、独身でもいいってよ。

 たまたま、姉ちゃんとこに男の子が二人いる。本人たちが選択してもらうことになっている」

総「まあ、それならまわりの狸爺どもも納得か…」

あきら「鉄の女がよく許したな」


司「西田の報告書をババアも読んでたらしい。まあ、そういうことだよ」


総二郎がいたずらを思いついた顔であきらに目配せした。

あきらもわかったらしく、ニヤニヤし始めた。

総・あきら「「一生、童貞か」」

総「週刊誌に売ったら高いネタだな」

あきら「違う疑いをかけられるぞ」


こめかみに青筋が浮かんでくるのがわかった。

まだまだ、話し続ける二人に、手がでていた。

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琥珀色13

司 side


類「きっかけは?」

ゆったりとした雰囲気のなか、突然聞いてきやがった。

答えなければ、変に勘ぐるか、お見通しという顔をされるに決まっている。

言いたくはないが、答えないといけないのかもしれない。

司「ネックレス」

類「やっぱりね」


司「やっぱり、いらないってことかな」

あいつとともにあるはずだったネックレス。
こんな形とはいえ、自分の手元に戻ってきたってことは、あいつには相応しくなかったのか。

相応しくなかった、いらなかったのはペンダントではなく、俺か・・・・・。

そうやって、自分をあざけるしかなかった。

類「ほんとにそうだと思ってる?」

類が、怒っていた。

類「お前が記憶を失ってからは、首にはしてなかったよ。

 でも、すごく大切にしてた。

 袋に入れて、肌身離さず・・・・・。非常階段で、ネックレスをよく眺めてた。


 だから、あれが見つかった時…。」


類が、ふとため息をついてウォッカを煽った。
類にしては、珍しい。そうでもしないとやり切れない気持ちを持て余してしまうのだろう。

きっと、いくら飲んでも酔えないのに。

 ・・・・・・生存の可能性、%?・・・・・・・・・

類が言わなかった、報告書の文章を思い出す。

あきらや総二郎も分かっている。



なあ、俺はどうしいたらいいんだ?

どうしたいんだろう。
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