FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ジュリエットからの手紙-4

『牧野つくし様

.........................................

            道明寺楓』

差し出し主の名前と、自分の名前を交互に何度も確認する。


なんで・・・・・・?


だって、私が出したのは・・・・・・・。



ガチャ


部屋に響いた、鍵を開ける音に思わず体をびくっとさせ、とっさに手紙を座布団の下に押し込んだ。

ゆっくり振り返ると、道明寺が紙袋を片手に、靴を脱ぎ始めていた。


「お、おかえり」

「ただいま」

紙袋をコタツの上におき、当たり前のようにつくしに抱きついてくる。

あごをつくしの方におき、全体重をかけてくる。

「お、重い・・・」

「1か月ぶりなんだから、堪能させろ」

まるで犬のようにつくしの香りをクンクン嗅いでいる。

「電話してたじゃん。」

「あんまり話してないだろう。」


そう言って、体をつくしから離し持ってきた持ってきた紙袋からおいしそうな料理とワインを取り出す。

「夕食まだだろう。」

「なんで知っているの?」

「おまえが退社したって、西田から聞いて用意させた。」


付き合って長い月日が経とうともつくしにたいしての優しさは年々増すばかり、最近では自分のそっけなさと比較して申し訳なくなるほどだ。

これで、結婚と迫ってくることさえなければ・・・・・。

そういって、手紙が下にある座布団を見つめた。


「今日は、ここに座れってことか?」

じっと、座布団を見つめるつくしの意図を勘違いした司が、座布団に座った。

「・・・・・・・・・・・・・。」

じっと見つめるつくしを不審に思ったのか

「ここに座ったらいけなかったのか?」

「そ、そんなことないよ。」

あの手紙を見られるわけにはいけない。

まだ、鉄の女からの手紙の内容も読んでいない。

司に気づかれないように

「おなかすいたし、ご飯にしよっか。」


手紙は後で、こっそりしまうことにして、つくしは食事の準備をし始めた。

スポンサーサイト

ジュリエットからの手紙-3

続きを読む »

ジュリエットからの手紙-2


手紙を前に、じっとその封筒を見つめていた。

ふと、カレンダーに目をやると 明日の日付に×マークが付いている。


「そういえば、明日帰国する日だ・・・・。」

帰国したら、またさんざん結婚と脅してくる・・・いや 強制してくることが分かっていてため息をもらした。

いや、その心配の前にしばらく睡眠不足か・・・。

これまでも長い出張の後には連日夜に部屋に侵入(鍵は渡したのだが、こんなに横暴な使い方をされるとは思っていなく0て)し、居座ることが多く

「はあ・・・・」


つくしとて、逢いたくないわけではないがいろいろ進めようとするスピードについていけず・・・。

忙しくゆっくり逢えたことも少なく、もう少し、恋人らしいことを楽しみたいという気持ちが大きくて・・・。


長く離れていた恋人に対して、もっと恋人でいたいという勇気もなく、そんなことを言ったら数日ベットから出られない・・・。

ベットではなく、あかるい日差しの公園でのんびりしたいと思うつくし。

一回、試みたところパパラッチもどきに邪魔されて、あえなくメープルに避難することに。

まだ、お弁当さえ広げてなかった。

パパラッチの件もあり、外でのデートも思うように出来ていない。

写真は道明寺のおかげで、雑誌に載ることもなく、代わりに仕事で接触のある女性との写真が掲載されるようになった。

写真の相手に関しては、その都度説明され、西田さんにもカモフラージュですのでご安心をと言われている。

言われて理解はしているものの、感情では本心は納得出来ていない。

もちろん、そんなことを言ったりするような性格ではないが。



大きくため息をついた後、手紙に目線を戻した。




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。